日英包括的経済連携協定の大筋合意について


2020年9月14日
般社団法人 日本自動車部品工業会
会長 尾堂 真一


 
このたび日英包括的経済連携協定(日英EPA)が大筋合意に至りました。自動車部品産業にとっては、日EU経済連携協定を上回る結果となりましたこと、政府関係者の多大なるご尽力に感謝いたします。

日本の自動車部品メーカーは、顧客ニーズの現地生産と競争力のある製品輸出を実現すべく、グローバルにサプライチェーンを構築し事業展開を行っております。中でも英国の自動車業界とは、両国政府の支援のもと長期に亘り投資、貿易、技術供与などの関係を構築してきました。この関係を維持し更に強化するために、また自動車部品メーカーがグローバルで競争力を維持していくためには、日EU経済連携協定と遜色ない内容での日英間協定の締結、及びBrexit移行期間終了後の速やかな履行が極めて重要であると認識しております。今回の大筋合意によって、日英間で自動車部品が障壁無く往来する公正な貿易環境が維持されることを歓迎いたします。

自動車部品業界としては、裾野が広い自動車部品のサプライチェーンにおいて日本での生産・雇用の将来に対する確実性が維持・強化されることを期待しており、引続き積極的な取り組みをお願いいたします。