部工会における取引適正の更なる強化に向けて ―「襟を正す」活動へのご理解、ご協力のお願い―

日本自動車部品工業会では、令和4年10月27日の理事会において、「部工会における取引適正化の更なる強化に向けて-「襟を正す」活動に取組んでいくことを決定いたしました。

弊会正副会長を代表して、取引適正化の取組みを担当しています総務委員会委員長 茅本隆司より、会員企業の皆様に本活動へのご理解、ご協力をいただきたく、ビデオメッセージを配信いたします。


 

  -茅本副会長・総務委員会委員長 メッセージ内容-

部工会会員企業の皆さん、今年度より副会長、総務委員長を拝命いたしました、日本発条の茅本です。よろしくお願いいたします。
有馬会長、他の副会長の皆さんを代表いたしまして、会員企業の皆さんに、部工会の取引適正化への取り組みについて、お話しさせていただきます。


有馬会長は、会長就任のあいさつの中で、連携をキーワードに、中小企業との関係を深め、サプライチェーン全体の課題に中小企業の皆様と共に取り組む、とお話されていました。
部工会では、「サプライチェーンを支える中小企業をもっと強く、元気にしたい」という思いで、本年7月に正副会長等打合せ会を新設し、サプライチェーン全体の課題への取り組みを、正副会長等で毎月議論しています。既に10月で4回目となりました。


サプライチェーン全体の課題に的確な対応をする為には、ティア2、ティア3等の中小企業を含めて、川上から川下まで一丸となって取り組むことが重要です。
総務委員会で、理事企業へのアンケート調査や中小企業施策委員会での議論を基に、中堅・中小企業の困りごと、要望を拾い上げ、整理してみました。
その結果見えてきた課題が、相談しやすい交渉の場の設定と機会の増加、客観的な市況の無い原材料の価格転嫁の方法の策定などです。


これらの課題への対応には、部工会だけではなく、日本自動車工業会、自工会との連携も重要です。自工会に、部工会の困りごとを理解していただき、同じレベルで共に考えていく必要があります。その為には、部工会がティア2、ティア3等への発注側の立場で、自らの「襟を正す」活動に取り組むことが、カギになると考えています。

「襟を正す」活動の柱は、発注側として、価格転嫁への「能動的取組み」と、それを後押しする「社内の取組み」となります。
この取り組みを進めるにあたりましては、経営者の皆さんのご理解とご賛同は勿論、皆さんの会社で仕入先と直接応対している現場の実務担当者まで、課題と活動の趣旨を共有いただく必要があります。 実務の方々にとって、仕入先に能動的に声をかけて、価格交渉に応ずるということは、これまでの考え方、やり方を変えることになるかもしれません。
決して容易なことではないでしょう。
しかし、取引適正化は、経営者だけではなく、仕入先と取引する全部署の実務者と管理者が、あるべき姿を正しく理解し、行動することが重要です。
自動車部品業界は、価格転嫁の取り組みが遅れている業界として、政府から厳しい指導と要請を受けています。改めて経営者の皆さんの率先垂範と社内浸透への取り組みをお願いいたします。


今は「経営環境が激変していて、これまでの価格変更の取り決め、ルールでは対応できない状況になっています。
この難局を乗り切る為に、自工会と部工会で一緒に議論していくことを検討しています。


会員企業の皆様には、今後とも部工会の事業活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ありがとうございました。


▼部工会における取引適正の更なる強化に向けて―「襟を正す」活動へのご理解、ご協力のお願い―
【別添資料1】襟を正す取組み事例
【別添資料2】令和4年度「自主行動計画」改訂

■問合せ先:(一社)日本自動車部品工業会 業務部 尾関、持丸
E-mail:gyoumu@japia.or.jp